ダイニングテーブルの幕板あり?なし?どっちがいいの
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1.テーブルの幕板とは?
ダイニングテーブルを選ぶ時に見ておきたいポイントの一つが幕板です。
幕板とは天板の直下で脚と脚をつないでいる幅5cm~7cmほどの板です。
以下のよう役目があります。
- 脚同士を固定すること。
- 脚部と天板を固定すること。
- 天板のたわみや反り(無垢材テーブルの場合)を防ぐこと。
良く見るテーブルは幕板が付いているのが多いかと思いますが、
構造によって幕板を付けないように作ることも出来ます。
幕板の有り無しによってどう違うの?はたしてどっちがいいの?
2.幕板ありのテーブル構造
天板下の脚と脚の間に板があるのが幕板です。
よく見る構造ですね。
幕板ありのメリット・デメリットについて考えていきましょう。
2.1幕板ありのメリット
2.1.1強度が出る
幕板のメリットは強度が出せるということです。
脚の横側に幕板をほぞ組みやネジ止めで固定するため脚の強度が出ます。
ここでいう強度は例えばテーブルの上に乗って壊れるかというものではなくて、
テーブルの振動を抑えるというものです。
テーブルに横からぶつかっても振動が起きずびくともしません。
もちろん幕板の幅が広くなるほど強くなります。
2.1.2天板の反りやたわみを防ぐ
天板が長くなると自重で真ん中あたりが下がってしまうことがありますが、 幕板がそれを支えて天板がたわむのを防いでくれます。
また乾燥などによる天板の反りも幕板で防ぐため別途反り止めを付ける必要がありません。
2.2幕板ありのデメリット
2.2.1足元のゆとりが少なくなる
一番のデメリットは足元のゆとりが無くなることですね。
椅子座面とテーブルトップまでの最適寸法は決まっているため、幕板があるとその分太もも部分の隙間が少なくなります。
幕板が幅広だったり、太ももが太い男の人が座ったりすると足を組むのも困難になることも。
2.2.2アーム(肘掛け)付きの椅子が収納出来ない。
快適なアームの位置は天板の下あたりになるため、幕板があるとアームが当たって収納できない事がほとんどです。
座ってないときに椅子が飛び出ていると結構邪魔になるのでアーム椅子を検討している方は要注意です。
3.幕板無しのテーブル構造
幕板を付けないで脚を取り付ける場合もあります。
この場合は金物を使用してテーブル天板と脚を接合することがほとんどです。
inahono furnitureではレッグジョイントという金物を使っています。
市販の金物よりも強固に接合することが可能です。
幕板無しのテーブルのメリット・デメリットはどんな感じでしょうか。
3.1幕板無しのメリット
3.1.1足元ゆったり
一番のメリットは太もも部分の空間が広くとれて足元がゆったりすることですね。
足を組むのもラクラクです。
3.1.2アーム椅子もラクラク収納
アーム付きの椅子もしっかりとテーブル内に収納出来ます。
inahono furnitureの椅子はアーム付きを購入される方が多いので、テーブルも幕板無し仕様で提案することが多くなります。
3.1.3すっきりとしたデザイン
こちらは好みの問題になりますが、幕板が無いテーブルはスッキリとしたデザインになります。無垢材自体が重厚感がありますのでデザインで少しすっきりとさせたい方は幕板無しを選ぶことをオススメします。
3.2幕板無しのデメリット
3.2.1反り止めやたわみ止めが別途必要
長いテーブルで天板が自重で垂れ下がりそうな場合は別途たわみ止めが必要になります。また反り止めも必要になります。製作時に考慮することですので特にお客さんのデメリットというわけではありません・・。
3.2.2揺れが発生する
脚と天板はがっちりと固定しているので使用上の問題は無いのですが、テーブルに何かがぶつかった時に少し細かい揺れが発生することがあります。揺れの大きさは脚の開き具合や脚の太さ、天板の厚み等で変わってきます。
特に垂直に立っている細い脚で、薄い天板の場合は要注意です。
4.番外編
幕板の良い所と快適性を合わせ持つために
・両サイドのみ幕板を付ける
・幕板をテーブルの奥側(中心部分)に付ける
などの構造にすることもあります。
何を重視するかとか、デザイン上の制約等でその都度決めていきますのでオーダーする時にご相談下さい。
5.まとめ
幕板の有り無しの購入時の判断基準をまとめました。
・アーム椅子を持っている・買う予定があるなら→幕板無し
・すっきりとしたデザインが好みなら→幕板無し
・足を良く組んで座るよ→幕板無し
・少しの振動も無いがっちりしたテーブルが欲しいなら→幕板有り
上記に当てはまらない場合はお好みのデザインの方を選べば良いかと思います。
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